映画に寄せて Story

吼える40度線

若い頃、マグロ船に乗っていたが、
南半球の暴風圏でマグロと闘う男たちに圧倒された。
若い人にぜひ見てもらいたい。   ――――――――鳥羽一郎

昭和30年代、土佐のマグロ延縄船は南インド洋・吼える40度線を突破した。
そこは低気圧の墓場と恐れられてきたミナミマグロの漁場だった。
金が欲しけりゃ縄船に乗れ! 一攫千金の夢を追って土佐の男たちが荒波に挑む。
一瞬の気のゆるみが命とりとなる。天気を読み潮の流れを予測し、エサを仕掛け、縄を張る。
シャチにやられてさっぱりの時もあれば、一本のマグロもかからない日が続く。
だが、一度マグロのナブラに遭遇すれば甲板がマグロに埋めつくされ、歓喜と怒号の修羅場と化する。
土佐のマグロ漁師たちの苦悩と感動の記録。

30年間眠り続けていた、漁師の記録映像が今ここによみがえる。
―――――――――ノンフィクション作家 斎藤健次



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